皆さんこんにちは。
4月もあっという間に後半を迎え、いよいよゴールデンウィーク突入となります。
ついこの間まで寒いと思ったら、最近は25度を超えるような陽気と気温変化の忙しいこと!
さて、前のブログで「たかが掃除!されど掃除!」と言う内容に触れましたが、
今回は、もう少し内容を掘り下げて「現場きれい」についてお話したいと思います。
皆さんは建築現場にどのようなイメージを持たれていますか?
職人さんがバタバタと慌しく働いている。
材料や道具が散乱している。
木くずにまみれる。
きれいな服装で行ったら汚れてしまう。
そんなことをイメージされる方も多いかと思います。
その通りです。
何故なら、建築現場で木材を加工すれば散らかるのは当たり前。
汚れるは当然です。
お客様にお引渡しする前にクリーニング業者がきれいに掃除をするから
汚くても構わない。
これが建築業界に於ける昔からの慣習です。
考えてみてください。
出来上がった物がカッコ良くて素敵。
でも、それをつくる過程がお粗末だったら?
例えば、レストラン。
最高に美味しい料理でも、厨房を覗いてみたら不衛生。
調理器具や食材が散乱し、虫まで湧いていたなんてことがあったら?
どんなに最高に美味しい料理でも、食べる気が失せてしまいます。
その前に、その料理人のプロとしての神経を疑いたくもなります。
一般的に住宅業界に於いてもこのような事が横行しているのが事実です。
酷い話です。
お金を支払って購入するもので、汚い物、汚れている物はありますか?
建築現場は工事が着工した時から既にお客様の商品です。
このように考えると、建築中もきれいな状態を保つことが当たり前のことではないか?
という考えに至ります。
とはいえ、当社も数年前まで現場をきれいにするという意味では落第点でした。
会社(社屋)の清掃は毎日隅々まで行う。
「整理・整頓・清掃・躾」
しかし、その考え方や指導は施工現場には反映されていなかったのです。
建築現場こそが本当の意味で我々の商品であり、ショールームだということを再認識し、
弊社における「現場きれい」の取組が本格始動しました。
職人さんと全社員協力体制のもと、如何に現場をきれいにするか?
どの様にしたら汚れないか?
材料や道具の整理整頓はどの様にしたらよいか?など
トライ アンド エラー を繰り返し、現在では過去を振り返ることが恥ずかしいくらい
見違える現場となりました。
そして、今現在も進化しています。
<現場きれいに取組んだことで変わったこと>
・道具や材料が整理整頓され、仕事の効率が上がった。
・きれいな現場で仕事をすることで品質の向上にも繋がった。
・職人さんや社員さんのチームワーク力が上がった。
自分の汚した範囲だけをきれいにするのではなく、お互いが気を付け合う。
お互いが感化され感謝の気持ちが生まれた。
・現場をきれいにすることで危険箇所がわかりやすくなり、安全面への配慮が行き届く。
・お施主様が喜んでくれる。
他社の施工現場と比較された時、やはり自分の選んだ会社に間違いはなかったと
思えることは気持ちが良い。
・建築中ご迷惑をお掛けしているご近所の方から声を掛けていただく機会が増えた。
労いの言葉を頂く回数が増えた。
などなど、取組んでみて色々と良い変化が現れ初めました。
前にも書きましたが、
掃除をすることによって一番良いことは、掃除と言う行為を通して
働く人間の心を磨いてくれることだと思います。
これからも「現場きれい」を通して、心のこもった仕事をする集団であり続けたいと思います。
ありがとうございました。
大進建設株式会社
代表取締役社長 齋藤元秀