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ま【間】
「間」と聞いてどんなことを 思い浮かべるだろう。
人と人、モノとモノのあいだ。
あるいは言葉と言葉、動作と動作とのあいだにある時間的な間隔。
「間」を「余白」と連想した方もいるだろう。
古来より、書道や日本画などでは、描かれていない紙の部分
すなわち「余白」を活かすことで、美しさや感情を表現してきた。
また、歌舞伎や舞踊、映画といった芸能の面でも、
「間」のとり方によって様々な演出をすることができる。
喜び、哀しみ、怒りといった感情を
その「間」でコントロールしているのだ。
「間」には、人に感動や新しい気づきを与えてくれる
欠かせない「役割 」を担っている。
![ま - 【間】](https://www.dkensetu.co.jp/wp-content/themes/dkensetsu/assets/img/concept-img01.jpg)
つかえるま【使える間】
理想の暮らしとはなんだろう。
広いリビング、おしゃれなキッチン、雨の日でも洗濯物を干すことができるランドリースペース。
そういった場所はもちろん大切。
しかし、その場所でどう楽しむか、そこが本当はもっと重要だ。
家族が健やかに笑顔で過ごすには、
デザインの美しさだけでなく、
住むことではじめて気づく、ココロの部分も大切に考えたい。
ランドリースペースにしても、ファミリークローゼットにしても、
パズルのように単純に配置した間取りだと、
そこにいくことが面倒になって、使われない場所になってしまうこともある。
見た目はいいかもしれないが、実際に使われなくては意味がない。
大切なのは、空間と空間を心地よくつなげることで、
住まう家族にとって使いやすい場所をつくること。
そのために、ときのあは「使いやすさ」と「間」を組み合わせた「使える間」描く。
![部屋の画像](https://www.dkensetu.co.jp/wp-content/themes/dkensetsu/assets/img/concept-img02.jpg)
日々の暮らしで、「片付けなさい!」がない生活はなかなか心地がいいものだ。
例えば、子どものために、「おもちゃの散らかし場」を作ってあげるのもいい。
散らかってていい空間というのは、親も子もどれだけ気持ちがラクになることだろう。
その時に、「おもちゃの隠し場所」も一緒に考えておくと、なおいい。
子どもにとって、片付けるは嫌いでも、隠すことは実は好きだったりする。
想像している暮らしを先回りして、モノの住所を決めておくことで、
迷わず、悩まず、片付けができる環境を自然に整えてくれる。
![部屋の画像](https://www.dkensetu.co.jp/wp-content/themes/dkensetsu/assets/img/concept-img03.jpg)
リビングと外をつなぐ土間は、実は家事をラクにしてくれる貴重な「使える間」だ。
臭いが気になるゴミ出し前の袋や捨てるための段ボールを退避させたり、
泥汚れが気になるモノを一旦置いておくこともできる。
使い方によって、部屋の空気や玄関を汚さないスペシャルな「間」にすることができる。
一方、自分の時間に集中したい時、
あえて家族と距離を取るために、
ココロのONと OFFが切り替わる「間」として使うのもいい。
家族の間にだってちゃんとプライバシーはある。
仕事や家事を終えて、ふと息をつきたい時もある。
その瞬間、自分を癒してくれる「空間」が、
どういう場所にあって、
どういうものに囲まれ、
どういう時間を過ごさせてくれるだろうか。
まだ見ぬ暮らしを想像し、
毎日の中で、面倒や不満を感じないように、
穏やかに過ごせる暮らしを何気なくつくりだす。
それがときのあの「使える間」だ。
あなたにとって
どんな「使える間」があるだろうか。
一度、想像してみてほしい。
![部屋の画像](https://www.dkensetu.co.jp/wp-content/themes/dkensetsu/assets/img/concept-img04.jpg)
![設計の様子](https://www.dkensetu.co.jp/wp-content/themes/dkensetsu/assets/img/concept-img05.jpg)